歳を取って初めてわかった自分の臭い

banazi
2020-05-31

若い頃からの不摂生がたたり、私の歯は五十代半ばにして半数近くに激減した。ある歯は医者に抜かれ、またある歯は自然と抜け落ちていった。とにかく私は横着者で、歯磨きは十回ほど歯ブラシで口の中を掻き回して、ハイお仕舞い。http://www.richetta-manager.com/

歯垢だの歯石だの、なにそれ?という生活をうん十年続ければ、当然の報いとして歯は一本一本消えていく。今では上下とも部分入れ歯のお世話になっている。それはそうとして、歯が抜けていく過程で気付いたことがある。私の歯が尋常じゃなく臭いのだ。いつ気付いたのかと言えば、ポロツと歯が抜けた時だ。

ああまた抜けてしまったかと、じっくり自分の歯を眺め感傷に浸り、何気なく臭いを嗅いでみたところ、とにかく臭い。よく物が腐った様な臭いと言うが、まさにそんな感じ。とてもこの物体が自分の口の中にあったとは信じられない気分だった。

それから私は自分の口臭がとても気になり出した。あんな臭いを放つ物が口の中に並んでいるのだ。臭くないわけがない。そう思うと自然と歯のブラッシングに時間を割くようになり、歯科クリニックにも定期的に通うようになった。抜けていった私の歯は戻ってはこないが、口臭は多少なりともましになっているはずである。そう思いたい。